パニック障害とセロトニンの関係
パニック障害を引き起こす原因は、未だはっきり特定されていないのが現状です。しかし、原因ではないかとされる仮説があります。それはセロトニンが関与しているという説です。
パニック障害の原因に、脳内神経伝達物質が関わっている指摘されています。その一つがセロトニンになります。最近ではこの仮説に伴った治療が行われています。
脳内神経伝達物質の働きを見てみましょう。人間が激しい恐怖や不安を覚えると、脳内ではノルアドレナリンという物質が多量分泌されます。そして激しい恐怖・不安といった脳の興奮状態を抑える、セロトニンという物質が働きます。
精神が安定するためには、ノルアドレナリンとセロトニンがバランスよく働いている状態が必要です。しかし、このバランスが崩れると興奮状態に陥り、またこれを抑えることができなくなります。その結果、パニック障害特有の症状であるパニック発作を誘発することになります。
実際、パニック障害の薬物治療には、セロトニンを増加して使用します。この治療によって症状が改善される事例が多くなっています。ですので、ノルアドレナリンやセロトニンの働きを整える薬が処方されるケースが多くなっています。
ただし薬を用いてセロトニンを増やすと不眠症状の副作用が起きることがあります。これは睡眠中はセロトニンが多量に分泌されているからです。
しかし副作用をもたらす薬に頼らないでセロトニンを増やす方法もあります。それは太陽の光に当たる方法です。自然の太陽光を浴びることで脳内のセロトニンが増えることが分かっています。
ですので、パニック障害の改善のために太陽の光を浴びるようにして、少しの外出から始めることもお勧めです。
パニック障害はセロトニン不足が原因との指摘があります。パニック障害は原因脳内神経伝達物質のセロトニンとノルアドレナリンのアンバランスによって精神的に安定になると考えられています。
心の病はパニック障害、自律神経失調症、メニエール病といったかたちで症状を発するときがあります。ストレスと心の病は関連があります。日頃からメンタルケアに注意し心の病にならないようにしましょう。
パニック障害の克服に役立つ方法
カテゴリー:パニック障害の原因